フィリピンの不動産投資をする上で、チェックし忘れてはいけないのが中国の存在です。
というのも、フィリピンへ現地調査へ来たことがある人ならわかるかもしれません。
街中のいたるところに中国語が溢れているのです。さらにはオンラインカジノの存在。治安。
そうい、フィリピンの経済や投資の上で中国の存在はかなりの影響力を持っているのです。
今回は
- フィリピンと中国の関係性
- フィリピン投資から見る中国
- 政治的にはどういう関係性
なのかを詳しく紹介していきます。
フィリピンと中国の関係性
フィリピンと中国は実は歴史的にみてもかなり昔からの関係性なのです。
フィリピンはアジアで最も古い中華街があることでも有名です。
フィリピンに訪れた中国人観光客数
また観光客数においても、フィリピンへ訪れた観光客は中国人が最も多く、2018年には17万人となっています。
画像引用元：JETORO
日本からも訪れる人が多くなった印象ですが、中国は日本の約3倍もの人がフィリピンに訪れていることがわかります。
また、観光客1人あたりの支出額が増加しており、その主な要因は中国人とされています。
観光客1人当たりの支出額が40.4％増となった理由として、中国からの観光客数が4割以上増えたことが挙げられる。
引用元：JETORO
フィリピンで働く中国人数
また、フィリピンで働く外国人数を見ると中国人の圧倒的な存在感を知ることができます。
労働雇用省が発行した外国人雇用許可（AEP）の数、中国人と他の国民を比較したグラフを見てみましょう。
その数は年々増え続け、なんと2018年には中国人労働者は約3万3千人。
フィリピンで働く外国人の半分以上は中国人という結果になりました。
これは許可を受けた人の数字なので違法労働を含めるともっと驚愕なデータが出るのではないかと個人的には思います。
フィリピン投資から見る中国
次に、中国からの純直接投資を見てみましょう。
単位はミリオンUSDです。
フィリピンの調査ジャーナリズムセンターの専門家であるAlvin Cambaの調査によると、これらの新しい投資のほとんどは、卸売業と小売業、不動産、ツアー、ホテル、エンターテイメント、オンラインギャンブルなどのサービス部門に集中しています。
中国の投資が増加した理由の1つは、フィリピンの有望な経済見通しです。前四半期のGDP成長率は5.6％でした。予想よりもイライラするほど遅くなりますが、これは多くの中国の投資家にとってはまだ十分です。
実際、投資公約の最大の急増は2018年の最後の四半期に発生し、前年の180倍のレベルに達しました。
こういうことから見ても、フィリピン投資をする上で中国の存在感は強烈なものとなっています。
急激に増加する中国資本、中国からの投資、そして実際フィリピンに住む中国人。
フィリピンの街中は中国語の看板が溢れ、政府から「中国語のみの看板を設置してはいけない」といった御触がでるほどです。
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ただ急激に増加した中国人。
その変化にはフィリピンに昔からいる中国系フィリピン人の戸惑いや、お金のトラブルの発生など様々なことが起こっているという話も小耳に挟んでいます。
実際マカティで誘拐事件に発展するケースもありました。
政治的にはどういう関係性
そんな中国とフィリピンは政治的にはどういった関係かというと、意外と近年は友好な関係にある動きを見せています。
2018年11月に中国から習近平国家主席が初めてフィリピンを訪問し、2019年4月にはドゥテルテ大統領が中国を訪問するなど、両国間で官民ハイレベルでの交流が活発化している。これらの首脳外交を軸として、両国のビジネス協力も進みつつあり、フィリピン経済のさまざまな場面で、中国の存在が目立つようになった。
引用元：JETRO
ただ、南シナ問題という、フィリピンの海域に中国船が何度も侵入し領海をまるで侵略するような行為もあります。
それに関しては対中強硬姿勢も見せているようです。
中国は南シナ海の大半で主権や権益を主張し、人工島の造成などを進めている。ドゥテルテ氏は１６年の就任以来、南シナ海問題を棚上げして中国から経済協力の約束を取り付けてきた。ただ協力が実行されていないとの不満がフィリピンで高まり、ドゥテルテ氏は対中強硬姿勢も見せるようになっている。
引用元：産経新聞
フィリピンは政治的、経済的にも中国の存在はかなり大きいことが伺えます。
ただ、治安の面や経済面でいうと、1日ほど前にオンラインカジノの営業許可証の発行が今後永久的に見合わせられるというニュースが流れました。
オンラインカジノで一気に爆発したフィリピンと中国との関係。
今後どのようにフィリピンと中国の関係が変わっていくか注目です。
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