【フィリピンの成田空港?】ブラカン空港の情報まとめ

ブラカン州

フィリピンの不動産や人材サービスを扱う会社、ハロハロホームのフィリ子です。

2012年から囁かれていたブラカンでの国際空港建設。

それが、2019年9月に正式に政府から署名が降り、計画が実行段階へと移りました。

今後のフィリピンの生活を大きく変える可能性のある、新空港建設計画。

今回は、フィリ子が現時点でのブラカン空港の情報を詳しくまとめていきます。

ブラカン空港ができる場所は?

 ブラカン空港ができる場所はブラカン州の中でもメトロマニラからほど近く、ブラカン州ブラカン。

今ある陸地を活用し空港を建設する計画となっています。

埋め立てではないため、完成までのめどがかなり短めに設定されているのが印象的です。

また、現在はここへ行くまでの直通の高速はありません。

着工中の交通手段といえば、南北通勤鉄道(NSCR)。

画像引用元:PR TIMES

現在、マニラから北部ブラカン州マロロスまでの38kmの工事を実施しています。開通は2021年を目指し工事をしています。

この鉄道計画の地図ではブラカン空港の近くを通るものの、空港には直結はしていません。

ですが、計画としてつなげるようなものも囁かれているので、今後の鉄道計画に注目です。

ブラカン空港の構想

ブラカン新空港は年間1億人の利用を目指しています。

用地面積は2500ヘクタール。そこに平行する4本の滑走路とターミナルを建設します。

マニラ空港の約6倍の敷地面積を有するこの新空港。

この空港が完成してもマニラ空港は運営が続くので、日本でいうと羽田空港と成田空港のような関係になるのではと予想されています。

現在のマニラ国際空港は現在利用客が年間4000万人を超え、ほぼパンク状態。これよりもたくさんの利用客を見込んで建設計画を実行中です。

ブラカン空港の完成予定は?

画像引用元:https://business.inquirer.net/

完成は当初、サンミゲル社はドゥテルテ大統領の任期の終わる2020年としていました。

ただ現実的に見るとこの完成予定はとても無謀なものです。

実際、日本の援助で建設中の滑走路が1本しかない新ボホール空港が工事期間4年以上かかっています。

明らかに無理な開港計画ではあるものの、サンミゲル社は大統領のご機嫌を取るために机上の計画をあえて出したと見られています。

現時点で実際に巷で囁かれている納期は2025年〜2026年です。

ブラカン空港の現状の工事進み具合

2019年12月6日にブラカン空港の工事の進み具合について下記のようなニュースがでていました。

サンミゲルによるブラカン空港建設事業(事業費150億ドル)について、今月予定されていた着工式典が延期された。トゥガデ運輸相が明らかにした。マニラ空港の代替空港として期待されている新空港の事業計画は国家経済開発庁が承認。対抗入札手続きも終わり、年内に着工される予定だった。しかし、同社と政府が結んだ事業契約の一部条項により、政府の政策に制限が加えられる可能性があるなどとして、法務省が条項の内容を再確認する手続きに入ったため、着工を延期せざるを得なかった。

引用元:http://www.manila-shimbun.com/category/economy/news248512.html

  • 2012年 計画が明らかに
  • 2018年12月 国家経済開発庁(NEDA)承認
  • 2019年9月 政府から正式な署名
  • 2019年12月 建設着工予定

となっていました。ここで、契約内容の再確認を政府とする必要があったので、着工に遅れが生じました。

なにやら利権が渦巻いているんじゃないかなっと勝手な推測をしてしまいます。

実際、今回のブラカン空港計画でサンミゲル社は空港周辺に商業地と住宅地を独占開発、漁夫の利を狙っているとされています。

いったいのインフラ整備もサンミゲル社がするとされていて、今後どのような建設が進むのかに注目が集まっています。

一体の土地価格はマニラに比べまだ安いため、フィリピンの一般市民も注目している投資場所とも言えます。

ただ現在1点懸念があるとすれば首都圏南方、マニラ湾を臨むカヴィテの海軍基地にある滑走路を中心にする新空港計画も持ち上がっています。

今後この計画が進んでいくと、ブラカン空港と競合することは目に見えており、今後の動きに注目したいところです。

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