フィリピンの不動産や人材サービスを扱う会社、ハロハロホームのフィリ子です。
フィリピンの不動産といえば、
「フィリピン不動産は、どんな物件でも絶対値上がりするから買っとけ！」
という話を
- 実際に不動産を購入した人
- フィリピンの不動産会社
などから言われたことありませんか？
この人が言うなら、間違いない。買ってみよう！
と心が揺れるそこのあなた。ちょっと待ってください。
弊社へ困り果てて相談に来てくれるお客様の中にも、「上がるって言われてたんだけど…」と、期待して購入したのに物件の価格が値下がりしてしまい投資に失敗した。なんて人も。
そう、大変酷な話にはなってしまいますが、投資の世界に「絶対」「100％」なんてありません。
さらに、残念ながら今のフィリピン不動産は「1年後には必ず値上がりしている」というような、楽観的な市場ではありません。
- フィリピンの不動産投資を考えている
- フィリピン不動産の今後の可能性を知りたい
- フィリピン不動産は100％値上がりすると言われた
という人はぜひ、ご一読ください。
近年、フィリピンの不動産が値上がりした理由
実はフィリピンの不動産は驚きの価格上昇を見せていました。
これにはきちんと理由があり2年ほど前、中国人へのビザが緩和。それを受け、中国人富裕層たちがフィリピン不動産を爆買いしたのです。
その結果、物件価格が急上昇。1年前と比べて、不動産評価価格が2倍になった、というような物件もありました。
また、よく言われているのがGDP。
2019～23年におけるフィリピンのGDP成長率は実質で年平均6.7％まで加速すると予測されています。
また、米大手格付け会社ムーディーズインベスターズ・サービスは、今後もフィリピン経済が世界屈指の高成長を続けるとして、「アジアのライジング・スター（希望の星）」と評すしています。
そういったことから海外からの投資が増えました。
海外からの投資はもちろん、不動産や株。
- 中国人富裕層の爆買
- GDP成長率の期待
- 有名格付けにランクイン
などといった要因が相まって、近年では不動産価格は上昇の一途をたどりました。
不動産価格と現地所得の乖離
こうして確かにフィリピンの不動産価格は急上昇しました。
一方この数年、一般のフィリピン人の人件費は微増しかしていません。
例えば、フィリピンのマカティのホワイトカラーの日給は
- 2018年：512ペソ
- 2019年：537ペソ
が最低賃金です。1年で約4％の上昇。GDPの上昇率にも満たないのです。
月給にすると約2万ペソ。日本円で4万円程度です。
1000万円や2000万円の物件ばかり立ち並ぶエリアで働いているフィリピンの中でも最も給料が高い地域優秀なフィリピン人でもこの価格。
そう、フィリピン不動産の購入価格・賃貸価格と、実際に住める層の間に大きな溝ができてるのです。
マカティで日本の1DKサイズほどの1BRの物件を賃貸で借りようとすると2万ペソ〜3万ペソ程度が平均です。
そうすると、家賃だけで現地の人の給料はなくなってしまう、むしろそれ以上に家賃のほうが高いです。
フィリピンは人口が多く、2時間かけてマカティまで通勤をするようなフィリピン人も多くいます。
賃貸で借りたいフィリピン人は、確実にいます。ですが借りたい層の借りられる家賃と、不動産投資をして家賃収入（インカムゲイン）を得たい人たちの想定する家賃にギャップが生じているのです。
そういうこともあり、外国人に人気のエリア以外の高級コンドミニアムでは借り手がなかなか見つからないなどの供給過剰が起こってきているのです。
フィリピン不動産の未来は明るいのか？
こんな話をしてしまうと、
じゃぁフィリピン不動産の未来は暗いじゃないか。投資する意味がない。
と考える人もいます。
ですが、ここでポイントなのが
- すべての不動産がそういう状態ではない
- 不動産の価値の上がり方は日本の比ではない
- 不動産会社の社員が自ら購入したくなるような物件もまだまだある
ということです。
やばそう、やめとこう。
と、そこで思考停止をしてしまいすべてのフィリピン不動産の情報を断ってしまうと、実は本当に美味しい物件情報を取り逃がしているかもしれません。
それは絶対にもったいない。知っているのと知らないのでは大きな差が生まれます。常にアンテナは張って美味しい情報を取りこぼさない状態を作るのは大切です。
ではどうやって「美味しい情報なのか、まずい情報なのか」というのを見分けるといいのでしょうか？
次週の記事で、お得なフィリピン不動産の見分け方、失敗例から学ぶ不動産投資の話をお伝えしていきます。
フィリピンで投資をしたいと考えているあなたへ
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言葉の壁、法律の壁、土地勘のなさなど。
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